海のピエロ、パフィン

北の大地最終日…

早朝ホテルの窓から外を見ると、昨夜の風がおさまらず電線を揺らしていた。
数時間後に乗る予定の船、この風で出るのかなぁ…と一抹の不安がよぎる。いやそれ
どころか落胆の溜息が…こっちじゃ絶対出ないよねぇ…頭に浮かぶ恐怖の二文字。
(欠航)

早めについた事務所の前ではオオセグロカモメが風を切って視界から消えてゆく…
諦めモードで受付の方に声をかけると、こちらの不安もよそに意外にもあっさりと
「出ますよ!」との声。さぁラストチャンスだ!

しかし、船は出たものの強い南風が波を作り、どこかにつかまってないと転んでしま
うような状況と、低く落ちた灰色の空と雨粒交じりの霧。
それでも数日前の状況とは一転し、この日はウトウのほかにミズナギドリ類が多く、
やはり何か期待をしてしまう…

しばらくして霧で見えない島を左舷11時方向に迎えた時、船はロースピードで海鳥達の
群れの中に静かに入ってゆく。まずは一同エトピリカを見つける為、鳥の多い左舷に注
視する。そんな中、何かの知らせか何気なく誰も見ていない右舷側を覗いた。すると黒い
海鳥たちの中にボンヤリした白い顔を見つけた。

距離は20mを切った位だっただろうか?ゆっくり船が進むとミズナギドリが慌てて飛び
立つ。と同時にそれも後を追うように泳ぎだしたので、慌ててファインダーを覗くも重
なる波と揺れる船でうまくゆかない。
それでも左舷の人達に「ツノメ!ツノメ!」と言いながらシャッターを切った。
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ツノメドリ Horned Puffin (Jul/2013)

この日のデッキには、うちら二人意外にもう一人のお客さんだけ、後はガイドさんの4人。
私は恥も外聞もなく湧き上がってきたアドレナリンを放出する為に雄叫びをあげてしま
った。
後は、起きた出来事と揺れるデッキとで少し酔いながらの放心状態が下船しても暫く続いた…

思えば今から2年前、とある掲示板でその姿を目にした時、ぶっ飛んだ…
マジでこんなの見れるの?エトピリカだって大変なのに。
だけどその時から淡い期待を少しづつ膨らませていったのだ…でもまさか今回見れるとは
正直思わなかった…

今回、この日に乗船するきっかけを作ってくれたMさん、ありがとう!
また、ガイドさんや、船長さん、船長の奥さん、事務所の方々、本当にありがとうございました。

あーしかし、下半期の運使い切っちゃったかなぁ…。
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  by KOICHI_78 | 2013-07-12 11:29 | 海鳥

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