珍鳥ならぬ・・・

昨日の事だが、週末は台風の影響で海も荒れそうなので前倒しでお気に入りの浜辺へ
と出かけてみた。
もうシギの姿もミユビの小さな群れがいるくらいで、あとはウミネコの群れが羽を休
めているぐらいだ。

それでもダメモトで双眼鏡を覗くと数百メートル先の浜に何やら動いているものが・・・
気になるのでそこへ行くと、体長1メートル位のイルカかクジラの子供?の様なものが
岸に打ち上げられていた。
どうやらこの辺独特の遠浅の地形と上げ潮のせいか、又は外敵に追われたのかはわか
らないが腹は擦れて血がにじんでいて苦しそうに尾びれをばたつかせていた・・・

これは大変と思い、裸足になりその子を持ち上げようとしたが、重たくて歯が立たない。
仕方ないので波が来た時に尾を掴んである程度の深さまで引いてゆき、方向を沖へと転
回し押してやった。 するとある程度までは行くが途中の浅瀬でまた引っかかってしま
い、そのうち岸へと戻されてしまう。 

こう言う時に限って見える範囲に釣り人はおろか、頼みのサーファーも居ない・・・
マァ最もウィークデーなので仕方が無いのか・・・  またこんな事に遭遇するとは
思ってなかったので関係機関の連絡先などわからない。 助けを呼びに行こうかと思
ったがカラスが何処からやってきて、恐らく僕が居なくなった瞬間彼らの・・・

それも可愛そうなので、びしょ濡れになりながら先ほどの作業を繰り返す。しかし次第
にこちらの体力が・・・そして諦めムードが漂ってきて自然の摂理に任せようと思った
時、先週の事が頭をよぎった。

それはある干潟でシギ達の撮影を終えて帰ろうとした時、堤防の下にお腹を向けて脚を
動かすソリハシシギが落ちていた。きっと何かの弾みで堤防にぶつかり脳震とうを起し
たのだと思い、ティッシュペーパーBOXの中身を出し数枚ティッシュを敷いて、その
中に入れて暫く様子を見た。
しかし1時間待っても動くのだが立てない状態、陽も暮れてきたのでとりあえず家に持
ち帰り翌日傷病鳥を扱うセンターへ持ち込んだ。しかしそこで絶命してしまった・・・。 

まさか普段撮影させてもらっている野鳥とこういう形で接するとは・・・とても残念だ
った・・・

こんな事もあり、諦めることが出来ない。今度はもっと深い所まで持っていき、腰下位
の深さの所で放流した。 すると潮も上げてきたせいか浅瀬もクリアーして元気に噴気
口からシュッっと潮をあげてバタフライで沖へと・・・しかしまた戻されるのではない
かと暫く様子を見ていたが、今度は大丈夫みたいなので浜を後にした。

帰宅後、あの子は何者なのかと調べてみたがすぐにはわからなかったが、どうやらとて
も珍しいクジラの仲間のオガワコマッコウの子供のようだ。

珍鳥ではなく珍鯨との遭遇だがとても貴重な体験をさせてもらった・・・。
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オガワコマッコウの幼獣 Dwarf sperm whale  (06/09/21撮影)
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同上
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  by koichi_78 | 2006-09-22 20:03 | イルカ・クジラ

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