<   2005年 02月 ( 13 )   > この月の画像一覧

 

夢の途中

昨日の事だけど、再び夢を見に行った。
前日の登場で満足していたはずだけど・・・誰かが言っていました、良い写真が撮れても、
「これで良い」は無いと・・・ なんて欲深いのでしょうか?

そうは言っても、僕にとってはとても魅力的な奴です。
数時間分の数十分、いや数分の為にひたすら待つ。運が悪けりゃ暗い中でのお見送りのみ。
かなりのリスクの中、今か今かと待つ。 双眼鏡を覗く回数も増えお天道様の傾き加減を
気にしながら、シャッタースピードの確認をする。

そうこうしていると、前方の空から最初は黒い点だった。それが徐々に近寄ってくると
黒から白へ変わってゆく。 そして反射的に顔をファインダーにくっつけて、夢中でシャッター
をきる。
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ファインダー越しに奴は縦横無尽にヒラヒラと繰り返す。僕は「まだ降りるなよー」と呟きながら
浅い光の中で、まるで心地の良い夢の途中のような感触・・・
この感触の為に、僕はまたいつの日かここを訪れるだろう。
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ハイイロチュウヒ♂
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  by KOICHI_78 | 2005-02-28 22:21 | ワシ・タカ・フクロウ

日暮れ

日暮れ近くになると、どうも「何か起こるんじゃないか」とワクワクする。 
空の明るさが徐々に変わって行き、日中聞こえていた風の色や、空気の音がだんだんと
湿ってゆく中、何かを期待してしまう。
いつでも会えるとは思っていない。 でも最後にはきっと願いがかなうんじゃないかと・・・

水平線ではなく、雲の中へ消えていった太陽。 「もうだめかな」と思っていた。
するとそのにじんだ薄く赤みのかかった西の空からやってきた。
最初は黒いシルエットだったから解らなかった。
でもアイボリーの絨毯の上に差し掛かった時、白く輝いた。

やっぱり日暮れには、何かが起きるんだ・・・ 
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ハイイロチュウヒ
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  by KOICHI_78 | 2005-02-26 23:36 | ワシ・タカ・フクロウ

北へ

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関東では遅い春一番が季節を塗り変えようとしていた。
勿論彼らはそれを知っていた。 また、それを待っていた・・・
でもその里が名残惜しいのだろうか、彼らは陽が沈みかけても去ろうとはしなかった。

やがて夕陽は西の空へ消えていった。少しばかり柔らかい色を残して・・・
そして東の空にはいつしか月が昇っていた。

彼らはその月を見て、決心したように助走をつけた。
何度も何度も その空を大きく旋回し、おのおのかん高い声を発していた。

そして泣くのをやめた時、月明かりを頼りに北へ向かっていった・・・
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コハクチョウ(アメリカコハクチョウ1羽を含む)
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  by KOICHI_78 | 2005-02-23 23:09 | ガン・カモ

証・・・

昨日の事である。
2月も後数日で終わる。この季節の風物詩と言うか儀式と言うか
僕の野鳥撮影の原点である白鳥の旅立ちを見送りに行く事である。
昼を少し過ぎた所で時間を作り、白鳥の里へと出かけた。
ゆっくり行っても3時過ぎには着くだろうと、少し回り道をして向かった。
住宅地を過ぎ見慣れた田園風景が広がる。 いつもの沼に差し掛かる少し手前の道
を走っていた時、フト左側の視界にあるはずも無い雪のような白い物が、その褐色の
大地に感じられた。
しかしその瞬間戦慄のような物が走り、気がつくとリアゲートから三脚を出しカメラをセット
していた。

数十枚撮っただろうか、戦慄から興奮へ変わりそして安堵へ・・・やっと我に返り落ち着き
を取り戻した。
その白い物とは、餌食になってしまった物の証であった。 そしてその証を鋭い爪で掴み、
誇らしげにこちらを睨む様に引き千切り、飲み込んでいたのはオオタカであった。
まだ完全な鷹にはなっていないが、僕がレンズを向けても微動だにしない堂々さ、まさに
それは鷹である。

ファインダー越に彼を見つめて2時間が過ぎていた。 腕は痺れ、足は棒になっていた・・・
いつしか彼と会話をしているかの様な錯覚に陥っていた。
そして愛おしささえ感じていた・・・
しかし突然別れがやって来た。 その証を彼は全て自分の血と肉にするであろうと思って
いたが、少しのカケラを残し去って行った。
その瞬間を物にしようと ずっと動かず待っていたが、何故だかそれをこの目に焼きつきたいと思いシャッターからは指が離れていた。

僕は彼がゆっくり旋回しながら陽の落ちた地平線へ消え去るまで
ずっと見守っていた・・・ 
そしてさっきまで彼がいたその場所には、白い雪のような証が風に舞っていた・・・
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オオタカ
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  by KOICHI_78 | 2005-02-22 23:28 | ワシ・タカ・フクロウ

波紋・・・

僕の住む地域は、確か昨日の予報では曇り後晴れと某局が・・・それを信じてちょっと
遅めにとある公園へと出かけた。
昼チョッと前に公園に着いたが相変わらず雲が低い。 とりあえずは池をハイド越に覗
くが、水面は静かだった。
暫く辺りを探索するがカラスの声とキジバト、ツグミの類が落ち葉を掻き分ける音だけ
で特にこれと言った奴は居ない、それでもたまにシジュウカラが枝伝えに飛んで来て
はこちらの様子を伺ってくれた。
再びハイドへ戻ると相も変わらず、静寂に満ちていた。 とっくに晴れても良い時間なの
にその気配は無い・・・
「やられたな」と思いながらハイドの開口部から正面の冬枯れの木々を見ると、一箇所
だけ僅かに白く見える物があった。
オオタカだ。しかも成鳥だ。 決して枝ぶりは良くないが会える時に会っておかないと
後で後悔をする。
やはりその眼光は鋭く、下を見ていたかと思うと突然機械のように右を見る。
猛禽類は餌が捕れなければ、それは死を意味する。常に緊張をしている姿が僕は好き
だ。
そして十数分経っただろうか、オオタカはうるさいカラス共を嫌い どこかへ飛んで行
ってしまった。
最初は水鳥か小さな鳥でも撮れればと来たが、思いもよらず大物と出会えて満足と 
僕はカメラの電源をOFFにした。

しかし、もう一度余韻をとハイドから覗くが
残っていたのは水面に広がる小さな波紋だけだった・・・
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オオタカ
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  by KOICHI_78 | 2005-02-20 21:20 | ワシ・タカ・フクロウ

雨上がりの出会い

週末の雨は嫌だけど・・・こんな日でも出会いはあると思う

ある雨の土曜日、午後から天気が回復すると予報を信じ森へ車で出かけてみた。
まだフロントガラスには、細かい雨粒が集まり視界をぼかす
ダメかなーと思ったけど、少しずつ空が明るくなっきた。

森に着くと、最初は雫の落ちる音しか聞こえなかったけど、次第に鳥の声
に変わってきた。
水溜りを避けながら歩いていると、「ツツピー ツツピー」とその声はだんだ
んこちらへ近づいて来る。
それを聞きながらじっとしていると、目の前の水溜りに一羽が降りてきた。

僕はカメラを構え水浴びのシーンを期待したが、彼女は2歩ぐらいそこに
入ってジッとしていた。
「恥かしいのかな?」と一枚だけ撮らせてもらい、来た道を引き返した・・・

車に戻ると少し前まで見えなかった太陽が森を照らしていた。
僕はきっと彼女は雨に濡れた自分の姿をその水溜りに写しに来ていたの
かなと思いながら
乾いた道を走らせた・・・
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シジュウカラ
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  by KOICHI_78 | 2005-02-19 11:13 | その他

不機嫌

昨年、雨を休んだ梅雨の合間にブナ林へ出かけた事がある 
目当ては赤い鳥を探しに・・・
限られた時の中ではあったが、内心は期待で一杯だった。
足音を隠しながら2時間位彷徨った でも、その声を聞く事はできなかった・・・

そんな訪問者を哀れんだのか、遠くでキビタキが湿った声で癒してくれた。
暫くその声に耳を傾けながら、寝不足と疲れとでブナにもたれかかっていると、
何やら頭に降って来た。  「何だろう?」と上を仰ぐと、木に体を半分以上埋めて
一生懸命に穴を開けている奴が居た。 「コゲラかぁ」と頭に落ちてきた物を
手で払い、例の鳥じゃないけど一枚撮るかとレンズを向けた。しかし一向にやめず
「コンッコンッコンッ」と木屑を落として来る。

暫く待ったがそんなに見れない鳥でもない、もう諦めようと一歩横にずれた時、
パキッと枯れ枝を踏んでしまった。 その音は風も無いのに「サァー」と言う音だけ
が聞こえるブナ林に響いた。
そいつはその音に驚いたのか穴から出てきて不機嫌そうな顔をして少しの間
こちらを見て、すぐにまた穴の中へ戻って行き「コンッコンッコンッ」とやり始めた。
「どうせあの赤い鳥じゃないよ!」と思ったかはわからないが・・・

結局赤い鳥にはあえなかっけど
今でもその時のコゲラは額の中からチョッと不機嫌そうに僕を見ている・・・
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コゲラ
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  by KOICHI_78 | 2005-02-17 10:06 | その他

銀のリング

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昼時にパンをかじりながらチョッと干潟を覗いた。昨日と打って変わっての晴天だ。
潮の引いた海の沖でキラキラと水平線が光ってる
ハマシギの群れが飛びながら白くなったり黒くなったり反転していた
ふと取り残された潮溜まりを見ると、とても仲の良いオナガガモのペアが居た
「オイオイ いくら今日が2月14日だって言っても昼間から・・・」なんて思ったが
余りにも微笑ましい光景なので一枚撮らせて貰った
自宅に戻りPCでその画像をチェックしたら、どおりで仲が良い訳だ
その二羽の左の足にはお揃いの銀のリングいやバンディング(標識調査用の足輪)
がされていた。
やはり鳥の世界でも今日と言う日は特別な日らしい・・・
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オナガガモ♂・♀
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  by KOICHI_78 | 2005-02-14 19:12 | ガン・カモ

アピール

身内にどうしても旅立つ前に白鳥が見たいとせがまれ、とある地方都市郊外に在る白鳥
の来る池に向かった
当然ドライバー兼ガイドという事だったが一応機材は忍ばせてはある。
専属ガイドとは言ったが、現地に着けば当の本人は勝手に先を急ぎハクチョウに見入っ
ている。    
それを見てこれ幸いとこちらも勝手にレンズをカメラにセットし、何か居ないかと双眼鏡を
覗いた。    
暫く歩くと、目の前を サッと小さいのが横切った ふと左の梢に目をやると 明らかにこち
らを見て盛んにシッポいや尾を小刻みに上下させている。    
でも僕は「あっ ジョウビか」と愛想も無く先へ一歩二歩・・・彼女も?諦めず、今度は右
の足元の切り株に移動してその潤んだ瞳をクリクリさせながら盛んに尾を震わせさせ
アピールしてきた。
そこまでされたら、やはり礼儀としてこちらもレンズを向けない訳には行かないので2,3枚
シャッターをきった。   ジャ今度は縦位置で なんてその気になったら、彼女は飛んで
行ってしまった。
どうやらモデル志望ではなくランチを誘っていたんだな・・・と気づくにはチョッと時間がか
かってしまったが、一線を越えなくて良かったなーとまた歩き出した・・・
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ジョウビタキ♀
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  by KOICHI_78 | 2005-02-11 21:56 | その他

プライド

鷹というと勝手なイメージだけど、プライド高き武士という感じだ
でも、若き鷹はまだそうでもないみたいです。
昨年の11月に何時ものフィールドを後にして農道をゆっくり走っている時に
ふと殺気を感じそこへ目をやると、なんとオオタカ若が作業用の鉄パイプに留まって
いるではないか
慌てて仕舞い込んだばかりの道具を出し、飛ばれるのを覚悟で600を手持ちで構え
たその距離20m位だっただろうか・・・ 数枚撮った後も一向に飛ぶ気配が無い
こちらも大胆になり三脚とテレコンの用意をし終えた瞬間、奴はいきなり目の前の葦原
に突っ込んだ
少し経つとさっきのパイプの下へ舞い降り、何やら獲物を捕まえたようだった。 
しかしそれを見たらなんとスズメだったのです。   
本人?は誇らしげにそれをついばんでいたけどーこちらとしては、チョッと拍子抜けした
というか・・・せめてハトくらいはというか・・・
武士は食はねど高楊枝ならぬ 背に腹はやはり代えられないというか・・・
でも食しているときの眼光だけは鷹のそれだったのがヤケに印象的だった。
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オオタカ若
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  by KOICHI_78 | 2005-02-09 19:11 | ワシ・タカ・フクロウ

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